和裁用具




針の種類

縫い針
 和裁用の縫い針には、「紬えりしめ」「こちゃぼ」「絹くけ」「木綿縫い」など、名前で表しているものと、「三ノ三」「四ノ三」というふうに数字で表しているものとがあります。最初の数字は針の太さを表していて、「三」は木綿用、「四」は絹用です。つまり数字が小さい方が太い針ということになります。後の数字は針の長さを示し、一寸(曲尺)から上の数字を分で表しています。つまり「四ノ三」といえば絹用で、一寸三分の長さの針ということになります。

 私が普段使っているのはみすや針の「四ノ四」で少し長めの絹針です。絹物はこれ一本で地縫い、くけ、綴じ全部こなしています。これから和裁を始める人でしたら「四ノ三」ぐらいが使いよいかと思います。私が何故「四ノ四」かと言えば、習った和裁塾がそれを使っていたからで、塾の卒業時にまとめて100包み(ひと包みは25本入り)買ったものが今でもあります。保存状態が良かったのか約20年過ぎた今でも十分使えます。最近になって「四ノ三」を買って使ったことがあるのですが、同じメーカーの針なのに針の先端部分が微妙に太いのです。ほんのわずかな違いなのですが、この差が結構縫いにくかったりします。針の長さとしたら縫う物、場所によっては縫いやすいかなと思いましたが、やはり長年使い慣れた針が私にとっては一番です。

 待針(まちばり)は先に丸い玉がついたものが市販されていますが、私は縫い針の曲がったものを待針として使っています。

使いよい針 
 縫い針というのは、まず真直ぐでなければなりません。曲がったものを使っていては上手に縫えません。針の先に向かってだんだんに細くなっているものが使いよいと思います。針は布の通りが良いことも大切です。使っているうちに汗ですべりが悪くなると縫いにくくなります。針がさびていると生地にさびが付くこともあるので気をつけなければなりません。針穴の形もいろいろありますが、丸くきれいにあいているものが良いです。

針の扱い
 針は危険なものです。常に針山に刺しておく針の本数を決めておき、使う前、場を離れる時、使い終わったときは必ず確認することが大切です。
画像はいとや増田泰商店さんのカタログより

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